Netflix「告白の対価」を観てみたら想像以上にヤバかった｜キム・ゴウンの怪演が光る心理スリラー

「えっ、どういうこと！？」と画面に釘付けになり、気づいたら朝から晩まで一気見していた——SNSにはこんな視聴者の声が溢れているんですね。

この記事では、なぜこの作品がこれほどまでに視聴者を惹きつけるのか、その魅力を徹底的に解説します。ネタバレは最小限に抑えつつ、作品の核心に迫っていきましょう。

「The Price of Confession」とは？配信2日でNo.2の衝撃作

2025年12月5日にNetflixで配信された「The Price of Confession（原題:자백의 대가）」。この韓国の心理スリラーが、配信開始からわずか3日で220万回の視聴を記録したらしいんです。

作品の基本情報

• 監督：イ・ジョンヒョ（「愛の不時着」「イ・ドゥナ!」）
• 脚本：クォン・ジョングァン（「特別捜査 ある死刑囚の慟哭」）
• 主演：チョン・ドヨン、キム・ゴウン、パク・ヘス
• 全12話（各話46〜60分）、Netflix独占配信

韓国、インドネシア、シンガポールなど9カ国でTop10入りを果たし、19禁ドラマとしては異例の大ヒットとなりました。予測不可能な展開と実力派俳優陣の演技、そして司法制度への鋭い批判が話題を呼んでいます。

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物語の核心｜無実の証明と究極の取引

美術教師のアン・ユンス（チョン・ドヨン）は、ある雨の夜、夫が画家のアトリエで刺殺されているのを発見します。

救急車を呼び、警察に事情聴取を受けたユンス。しかし、派手な服装やタトゥー、取り調べ中の笑顔などを理由に、検察は彼女を第一容疑者として逮捕してしまうわけです。

「未亡人らしくない」——この偏見が、ユンスの人生を奪っていきます。

無実を訴えても誰も信じてくれない。マスコミに叩かれ、世間から犯罪者扱いされ、娘にも会えない絶望的な状況。そんな彼女の前に現れたのが、「魔女」と呼ばれる謎の女性モ・ウン（キム・ゴウン）でした。

モ・ウンは富裕層の夫婦を毒殺した容疑で服役中の身。彼女がユンスに持ちかけた取引は、あまりにも重いものだったんです。

「あなたの夫を殺したのは私だと告白しましょう。その代わり、私が殺し損ねた人物を、あなたが代わりに殺してください」

無実を証明するために、別の殺人を犯さなければならない——この究極のジレンマが、物語の核心となります。娘に会いたい一心のユンスは、この悪魔の取引を受け入れるのか？そしてモ・ウンの真の目的とは？

この作品が止まらない3つの理由

理由①：チョン・ドヨン×キム・ゴウンの圧倒的演技力

二人の主演女優の演技が、この作品の最大の魅力です。

チョン・ドヨンが演じるユンスは、娘を愛する普通の母親。取り調べで緊張をほぐそうと冗談を言って笑ったことが「反省していない」と見なされてしまう——この理不尽さを表情だけで伝える演技は圧巻なんですよ。

一方、キム・ゴウンのモ・ウンは前作「ウンジュンとサンヨン」とは180度異なる怪演。無表情で冷徹、底知れない恐ろしさを漂わせながらも、時折見せる人間らしさが視聴者を混乱させるわけです。

実は当初、ソン・ヘギョとハン・ソヒの出演が予定されていましたが、2023年5月に白紙になった経緯があります。結果的にキム・ゴウンがこの役を演じたことで、作品の質が飛躍的に向上したと言えるでしょう。

理由②：予測不可能な展開と伏線回収の巧みさ

「ええっ、そういうこと！？」——視聴者が何度もこう叫びたくなる仕掛けが、この作品には満載です。

一見単純に見える殺人事件ですが、登場人物全員が何かを隠している。誰が善人で、誰が悪人なのか、最後まで分からないんですよ。

伏線の張り方も絶妙なんです。序盤に何気なく映されたシーンや、さりげない台詞が、後半で「あの時のあれは、こういう意味だったのか！」と腑に落ちる瞬間が何度も訪れます。

特に興味深いのが、モ・ウンの行動原理。当初はサイコパスの遊びかと思わせておいて、彼女の過去が明らかになるにつれ、視聴者の認識が大きく変わっていくわけです。

脚本を手がけたクォン・ジョングァンは、映画「特別捜査 ある死刑囊の慟哭」でも司法の問題を扱った実績があります。その経験が、複雑なプロットと深いテーマ性の両立に活かされているんですね。

理由③：司法制度への鋭い批判と普遍的テーマ

この作品は単なるエンターテイメントではありません。韓国社会の司法制度が抱える問題に、正面から切り込んでいます。

検事ペク・ドンフン（パク・ヘス）の存在が象徴的です。彼は元刑事で、正義感が強く有能な人物。しかし、一度「犯人」と決めつけると、真実よりも自分のメンツや組織の都合を優先してしまうんですよ。

ユンスが逮捕される理由も、実に皮肉です。「派手な服装」「タトゥー」「笑顔」——これらは犯罪とは何の関係もない個人の自由のはず。でも偏見を持った捜査機関には、それが「未亡人らしくない=怪しい」となってしまうわけですね。

こうした描写は、韓国だけでなく、どの国の司法制度にも当てはまる普遍的な問題なんです。権力を持つ側の思い込みが、一人の人生を簡単に壊してしまう——その恐ろしさを、この作品はリアルに描き出しています。

さらに深いのが「無実を証明するために何を差し出すのか」という問いかけ。ユンスの葛藤は、正義とは何か、道徳とは何かを視聴者に突きつけてくるんですよ。

見逃せないキャラクターたちの心理戦

アン・ユンス：追い詰められた母の選択

ユンスは完璧な人間じゃありません。自由奔放で、型にはまらない生き方をしてきた女性です。

だからこそ、娘のために必死になる姿が心を打つんですね。保釈後も足首に電子足輪をつけられ、モ・ウンからの要求に怯えながら、それでも娘との時間を大切にする——チョン・ドヨンの長い黒髪をざんばらにした姿が、プロの犯罪者とはほど遠い素人感を醸し出しています。

モ・ウン：謎に包まれた魔女の真実

ベリーショートが印象的なモ・ウン。冷酷で計算高く、囚人たちからも恐れられる存在ですが、本当にサイコパスなのか？

終盤に明かされる彼女の過去は、視聴者の心を揺さぶるものがあります。この難役を演じきったキム・ゴウンの演技は、彼女のキャリアを代表するものになるでしょう。

ペク・ドンフン：正義とエゴの狭間で揺れる検事

パク・ヘス演じるペク・ドンフンは、作品のもう一つの重要なテーマを体現するキャラクターです。

彼は悪人ではありません。むしろ正義感が強く、事件解決に情熱を注ぐ有能な検事なんです。問題は、その正義感が時に盲目的になり、証拠よりも自分の直感を優先してしまうこと。

ペク・ドンフンの存在は、「善人」も状況次第で「加害者」になり得るという、恐ろしい真実を突きつけてきます。

イ・ジョンヒョ監督の演出が光る瞬間

「愛の不時着」を手がけたイ・ジョンヒョ監督ですが、今作では過去作とは異なる緊張感を作り出しています。

女性刑務所の力関係や心理戦がリアルな質感で描かれ、取り調べシーンのマルチアングルカメラは、権力側がユンスをどう「観察」しているかを視覚化。照明の使い方も巧みで、ユンスが娘と過ごすシーンだけ柔らかい光が差し込む対比が、彼女の心情を雄弁に語っています。

登場人物の職業（美術教師、画家、検事、弁護士）が物語に有機的に組み込まれているのも、監督の手腕と言えるでしょう。

どんな人におすすめ？視聴ガイド

こんな人にぴったり

• 予測不可能な展開が好きな方
• 実力派俳優の演技を味わいたい方
• 社会派サスペンスに興味がある方
• 一気見できる時間がある方

視聴前に知っておきたいこと

緊張感が強い: 全編を通して息苦しいほどの緊張感が続きます。リラックスタイムには向きません。

19禁指定: 暴力シーンや衝撃的な描写が含まれるため、精神的な覚悟が必要です。

一気見推奨: 中途半端に止めると気になって仕方なくなります。「朝から晩まで一気に見てしまった」という視聴者が続出しているんですよ。休日の朝からのスタートがおすすめです。

2025年を代表する韓国サスペンスの傑作

「The Price of Confession（告白の対価）」は、エンターテイメントとしての面白さと、社会派ドラマとしての深みを両立させた稀有な作品です。

チョン・ドヨンとキム・ゴウンという二大女優の演技合戦、予測不可能な展開、司法制度への痛烈な批判——すべてが高いレベルで融合し、視聴者を12話の間、画面に釘付けにします。

配信後すぐにグローバルTop2に入ったのも納得の完成度。2025年を代表する韓国ドラマの一つになることは間違いないでしょう。

「最近、心から面白いと思えるドラマに出会えていない」という方こそ、この作品を試してみてください。ただし、週末の予定は空けておくことをおすすめしますよ——一度見始めたら、最後まで止められなくなりますから。

調べた視聴情報

• 配信: Netflix独占
• 配信開始日: 2025年12月5日
• 全12話: 各話46〜60分
• 字幕: 日本語対応

Netflixで今すぐ「The Price of Confession（告白の対価）」を視聴できます。